2009/05/31

荒川修作の軌跡と奇跡


著者:塚原史

デュシャンやハイゼンベルクに見出された荒川修作は、国内では、瀧口修造、三島由紀夫、岡本太郎、中村雄二郎などが、海外では、デリダ、リオタールなど多くの哲学者、科学者、芸術家が、彼の思想と活動に共鳴し、影響を受け、多くの印象的な荒川論・エッセイを残している。

現代美術・建築・思想において重要な人物でありながら、荒川の活動の全体像をつかめるような本はまだ出ていない。本書は、これまでの経歴および難解とされるその思想の平明な解説を、さらに荒川×塚原対談を収録し、荒川自身の言葉で、ネオダダの頃や、デュシャンやハイゼンベルクなどとの関係、養老天命反転地の真の構想、そのほか実現しなかったプロジェクトや、現在構想中のプロジェクトなどが語られる。略年譜やキーワード解説、著作リスト、さらに貴重な写真や図版を多数収録し、ネオダダ時代から、養老・三鷹にいたる彼の半世紀に及ぶ活躍を一望できる。
価格:2,940円(税込み)


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